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one・two・three





50枚目。もう誰もわかってくれないのでこっそり応援することにする。
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by fukadaumiko | 2012-06-11 23:30 | Comments(0)

消えたキャベツ

キャベツが冷蔵庫にあるはずだ、よしよし、という具合にスーパーで脇役を買って帰ったら主役は冷蔵庫にはおらず単なる思い込みだったことに気がつく。冷蔵庫の奥を凝視しつつ考えてみると昨日一昨日などという問題ではなく、随分前に使い切ったのを思い出す。うっかりと呼ぶには時間が経ち過ぎている。もうここまでくるとキャベツは消滅したということにすると案外都合がよい。

人の、少なくとも私の掲げる真実は時として揺らぐ。絶対的な真実は絶対的な虚実でもある。勇敢にも架空のキャベツは架空の調理をされ架空の一皿として私の胃を満たそうとしたが失敗に終わる。
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by fukadaumiko | 2012-06-11 23:19 | 思いつき | Comments(0)

扉のむこうの甘美な世界

朝の中央線は混んでいて文庫本を開くことすらできないのには毎朝の事ながらうんざりするがこればかりは仕方がないので残された行為、観察に徹する他ない。どこかの駅で扉が開いた時目に入ったのは、ホームで待ち合わせしている何人かのおじいさん。やあやあと片手を挙げて互いに歩み寄るその楽しげな、遠足前の小学生のような空気がとてもとても緩やかで羨ましく、ああそれに比べて私は一体何をしているのか、なぜに大混雑の電車に乗っているのか突如わからなくなり片手を挙げ、やあやあと下車してしまいそうになる。
おじいさん達はそれこそ小学生のようにきゃっきゃとはしゃぎ背中をぽんぽん叩きあったりしている。服装からして今から山にでも登るのだろうか、いや待てよ、そうえいば街でよく見かけるおじいさんはよく、メッシュのポケットがたくさんついたような機能的なベスト(おそらく内側にも無数のポケット)やら汗や雨に強そうなナイロン製のジャンパーやら、アウトドアといえばそうとも言えるファッションをしていることがあることを思い出す。必要以上の機能性を兼ね備えた服をタウンユースする、そういう彼らがたまらなく愛おしく引き続き羨望の眼差しを向ける。案外近所の喫茶店に行くだけかもしれないがホームで待ち合わせをしているということはやっぱり遠出か、ということは山へ遠足なのか。うむむ、と考えているとグループの一人がとんでもなくおしゃれなのに気付く。

他は皆先述したようなアウトドアな格好なのに対し、そのおしゃれおじいさんは今から表参道か代官山辺りに買い物にでも行きそうな格好だった。ビビットな青のおそらくスウェード地の靴はラバーソウルでラバー部分は茶色。その茶色が斜め掛けにした革の鞄の茶色と絶妙にリンクしている。おおおお、と心の中で叫び、穴があくほど見てしまった。靴と鞄ばかり見ていたので服とか顔はほとんど記憶にない。ただ、その人が極めて陽気に仲間たちに笑いかけ、笑いかけられていたことだけは映画のワンシーンのように覚えている。

けれど次の瞬間、目の前の扉は妄想にふけっている私からその甘美な世界をぷつりと切り離し、彼らはどんどん遠ざかっていく、実際には私が遠ざかっていく、そんなある一日の始まり。まあ悪くはない。
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by fukadaumiko | 2012-06-09 01:16 | Comments(0)


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